厚生労働省より「出生後休業支援給付」の簡易診断ツールが公開されました

2025.10.10

最新の労務関連情報

2025年4月より創設された雇用保険の新制度「出生後休業支援給付金」の要件確認ができる簡易診断ツールが厚生労働省ホームページより公開されました。

出生後休業支援給付金は、子どもが生まれた直後の一定期間内に、夫婦がともに14日以上の育児休業を取得する場合に、最大28日間、休業開始前の給与の13%が支給される制度です。
既存の育児休業給付とあわせて給付率は実質80%となり、この制度を利用することで手取りベースでほぼ満額の10割相当が支給されます。

(出生後休業支援給付についての弊所記事はこちら

出生時育児休業給付金は夫婦それぞれの休業日数や出産日、休業開始日のタイミングで要件を満たさないケースもあり、支給要件の判断が難しい場合があります。
今回公開された簡易診断ツールを使うことで、自身や配偶者が支給対象になるのかどうかに加えて、
申請に必要な書類や手続きの流れについても簡単に確認できます。


<診断の流れ>
1 ご自身の状況を選択します。

2 配偶者の勤務・休業状況を選択します。

3(必要に応じて)配偶者の休業開始日等を選択します。


<ケース例>
ご自身が母親(自身が出産)で、配偶者(雇用保険被保険者)が育児休業を取得し、育児休業給付を受給できる場合




診断結果が表示され、申請手続きや必要書類について確認することができます。





出生後休業支援給付は、子育てを始める従業員の経済的不安を和らげ、仕事との両立を後押しするための重要な制度です。
要件等には複雑と感じられる部分がありますが、人事・労務担当者の方は厚生労働省の簡易診断ツールを活用して、従業員が安心して当制度を使っていける環境づくりを進めていきましょう。



【引用】
出生後休業支援給付の簡易診断(要件確認)|厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/syussyougo_kanishindan_00001.html