入社2〜4年目社会人の就業意識調査(2025年度)
2026.01.30
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公益社団法人全国求人情報協会「新卒等若年雇用部会」が公表した『入社2年~4年目社会人の就業意識の実態調査(2025年度)』では、若手社員の転職意向や仕事観、企業選びの重視点が調査されました。本記事では、主なポイントをご紹介します。
【転職は少数派だが「意向」は増加傾向】
調査によると、入社2~4年目の社会人の76.6%は新卒入社企業に勤続しており、転職者は23.4%にとどまります。

一方で、転職意向がある人は44.3%と前年(39.7%)より増加しており、実際に転職する人は少数派ですが、転職意向は高まっている点が特徴です。
特に、現在の仕事を「自分に向いていない」と感じている層では転職意向が高く、適職意識の低さが転職意向に直結していることが読み取れます。

【企業選びで最も重視されるのは「ワークライフバランス」】
就職活動時に重視した項目のトップは「ワークライフバランスの充実度(71.2%)」となりました。次いで、「仕事内容(68.4%)」「給与の高さ(62.1%)」が続きます。一方で、「上司の能力(29.9%)」「昇進のスピード(28.2%)」「同期の能力(23.7%)」については重視しない傾向があります。

注目すべき点は、ワークライフバランスを重視した学生ほど、仕事内容や成長機会、達成感なども幅広く重視していることです。単に楽をしたいのではなく、働きやすさとやりがいの両立を求めていることが伺えます。

【インターンシップ経験が入社後の納得感を高める】
新卒入社企業で就業体験を伴うインターンシップを経験した人の60.8%が、入社直後に「この企業は自分に向いている」と感じています。これは、就業体験がない人(35.7%)と比べて大きな差です。
採用前後のミスマッチを防ぐためにも、実際の仕事を体験できる機会の提供が、若手の定着に有効であることが示されています。

【配属やコミュニケーションが早期離職を左右する】
内定後に他の内定者と積極的に交流した人や、配属面談を経て希望に近い部署に配属された人ほど、適職意識が高いという結果も出ています。
入社前後のコミュニケーションや配属の納得感は、早期離職防止の重要なカギと言えるでしょう。

【転職の評価と新卒入社企業への評価】
転職経験者のうち、「転職をしてよかった」と感じている人は79.4%となり、「転職してよくなかった」と感じている人は7.1%にとどまっています。
また、転職者のうち44.2%が「新卒入社企業に入社してよかった」と振り返っており、新卒入社企業を退職した人の半数近くが転職を含めたキャリア選択を前向きに捉える傾向が見られます。


【若手定着のために企業ができること】
今回の調査から、若手社員の定着には次のような取り組みが重要であることが分かります。
・ワークライフバランスと成長機会を両立できる職場づくり
・インターンシップや職場体験によるミスマッチ防止
・配属面談や内定者フォローなど、丁寧なコミュニケーション
若手社員の価値観を理解し、早い段階から納得感のあるキャリア形成を支援することが、これからの人材確保・定着につながります。
