学校行事や保育所へのマイナ保険証提出対応
2025.05.02
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子どもが修学旅行や部活動の合宿などの学校行事へ参加する際、万が一の負傷に備え、保険証そのものを子どもが持ち運ぶことはリスクが高いことから、学校側から健康保険証のコピーを提出するように求められることが多いと思います。学校に健康保険証のコピーを預けていたという方も多いのではないでしょうか。
一方で、健康保険証の新規発行は2024年12月2日に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行しているため、現在はマイナンバーカードによりオンライン資格確認を行うことが基本となっています。ここで、健康保険証のコピーとしてマイナンバーカードのコピーを提出できればいいのですが、マイナンバーカードのコピーではどの保険者等の健康保険に加入しているかなどの資格情報が分からないため、この方法は認められません。
そこでデジタル庁から、マイナ保険証への移行後は健康保険証のコピーとして何を使用するのかについて通達が出ています。マイナンバーカードを健康保険証として利用登録している場合、控えの取得は2つの選択肢から選ぶことになります。
① マイナポータルから子どもの「医療保険の資格情報」をダウンロードし印刷
② 勤務先や自治体から送られる「資格情報のお知らせ」の紙やコピー
またマイナンバーカードを健康保険証として登録していない方については、「資格確認書」のコピーで対応が可能とされています。
現在、マイナ免許証の運用が開始されたり、失業給付を受給するのに必要な離職票がマイナポータル上から発行できるようになったりとマイナンバーカードの利用が促進されていますが、マイナンバーカード自体には特段の記載がないため、コピーを利用したいときなどには注意が必要です。
引用
・マイナンバーカードの健康保険証利用|デジタル庁
(https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/insurance-card#insurance-eligibility)