2025年4月1日からくるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改定されました
2025.04.25
法改正情報
くるみん認定とは、次世代育成支援対策推進法に基づき、一定の基準を満たした場合に子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けられる制度です。
くるみん認定には3種類あり(図1)、トライくるみん、くるみん、プラチナくるみんに分けられます。※プラチナくるみん認定を受けるためには、事前にトライくるみん認定又はくるみん認定を受ける必要があります。
図1
今回、この3つのくるみん認定基準に改正がありました。
①全種別共通の改正
改正前は女性有期雇用労働者の育児休業等取得率に基準はありませんでしたが、改正後は75%以上の取得率が求められます。
加えて、「成果に関する具体的な目標を定めて実施する措置の選択肢の見直し」にて、①所定外労働の削減がなくなり、新たに①男性労働者の育児休業等の取得期間の延伸という選択肢に替わりました。
② 種別ごとの改正
まず、1つ目の「男性の育児休業等の取得にかかる基準の見直し」においては、いずれのくるみん認定基準においても、男性労働者の育児休業取得率または男性労働者の育児休業等・育児目的休暇の取得率について一定以上を達成しなければなりませんが、その水準が、各種別ごとにそれぞれ引き上げられました。
2つ目の「働き方の見直しに係る基準の見直し」においては、くるみん、プラチナくるみん認定基準について、改正前に比べ法定時間外労働及び法定休日労働時間の合計時間数をより短くすることが求められます。
最後に「能力向上又はキャリア形成支援の取組に係る計画の策定・実施に関する対象の見直し」においては、対象者が「育児休業等をし、または育児を行う女性労働者」から「労働者(男性労働者含む)」に拡大されました。
くるみん認定を受けることができれば、認定マークを求人広告、HP、名刺等に付すこができますので社内外に子育てサポート企業としての認知が進み、優秀な求職者の採用や人材の定着に資することが期待できます。
また、こども家庭庁が実施している「くるみん助成金制度」(https://kuruminjosei.jp/about/)もあり、くるみん認定を受けるメリットは少なくありません。
人材不足の解消や労働者の子育てと仕事の両立に積極的に取り組みたい場合は、両立支援のひろば(https://ryouritsu.mhlw.go.jp/hiroba/)にて他社の取組み等を閲覧することもできますので、この機会にくるみん認定の取得をご検討してみてはいかがでしょうか。
引用
リーフレット「次世代育成支援対策推進法の改正に伴い、くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改正されます」|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001347349.pdf)
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて|厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/index.html)