2027年卒企業新卒採用予定調査が発表されました。
2026.03.20
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株式会社マイナビは「マイナビ2027年卒企業新卒採用予定調査」を発表しました。本記事では、この調査の内容である、2027年卒の新卒採用計画と給与の引き上げについてご紹介いたします。
【2027年卒の新卒採用計画】
◎採用予定数
2027年卒の採用予定数は新卒全体・大学(文系)・大学(理系)ともに「増やす」が減少し、「前年並み」が増加しました。
【図1】

採用予定数の見通しのD.I.(「増やす」と答えた企業の割合から「減らす」と答えた企業の割合を引いた数値)も減少傾向にあります。つまり採用を増やす企業よりも、減らす企業が相対的に増えてきていることになります。
【図2】

◎採用予定数決定の大きな要因
採用決定数を決定する大きな要因としてもっとも多かったのは「従業員の年齢構成」(52.2%)で、2年連続増加しています。次に多かった「前年の採用実績」(48.5%)も2年連続の増加となりました。前年(26年卒)は採用充足率が全体で過去最低を更新しており、新卒採用において苦戦を強いられている企業が多くなっているなかで、採用数を増やすのではなく現状維持とする企業が増えていると考えられます。
【図3】

【給与の引き上げについて】
◎初任給の引上げ
初任給の引き上げを行う予定の企業は合計55.4%で、前々年(2025年卒)の47.2%、前年(2026年卒)の54.1%からさらに増加しました。そのうち「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」が全体で48.7%(前年比4.5pt増)、上場企業では62.1%(前年比18.2pt増)、非上場企業では47.8%(前年比3.5pt増)といずれも増加し、特に上場企業において積極的な引き上げが見られました。
【図4】

◎大卒初任給(学部卒・支給額)の平均額
初任給(学部卒・支給額)の平均額は2027年卒全体で234,223円となり、2026年卒から8,437円増加となり、上場企業・非上場企業ともに前年比増となりました。しかしながら学生の理想の平均初任給額は28.8万円と、求職者の希望額には及ばない結果となりました。(参考:マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査(1月)<インターンシップ・キャリア形成活動>)
【図5】

◎初任給引上げの理由
引き上げの理由としてもっとも多かったのは前年同様「求職者へのアピールのため」(56.4%)となりました。次いで多かった「他企業が引き上げをしているため」や「定着率を高める・離職を防ぐため」などは前年から増加しており、他企業との待遇面における差別化や、それによる人材流出の防止という観点から引き上げを行う企業が多いです。
【図6】

【まとめ】
毎年4月に多くの企業で新卒の社員が入社されますが、それと同時に次年度の新入社員の採用活動も始めている企業が多いです。昨今の賃金上昇がある中、初任給は求職者が入社する企業を選択する際の重要な要素です。現在の社会の状況を確認して、できる限り良い条件を公表することが、自社に若手社員を呼び込むための第1歩になるかと考えられます。次年度の採用活動も計画的に進めましょう。
【引用】
・マイナビ「2027年卒 企業新卒採用予定調査(2026/2/25)」
(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260225_107886/)
